ピアノのレッスンで先生に注意されたところを、次の週もまた同じように注意されてしまったり、どうしても同じ場所で間違えて弾き直しをしてしまったり……。「自宅で一生懸命練習しているつもりなのに、どうしても上手く弾けない場所がある」とお悩みの方は多いと思います。
先生について習っていれば、「ここはこういう練習をしてきなさい」と的確な指導を受けられますが、独学で練習している場合や、次のレッスンまでの自宅練習の期間は、一度つまずくとなかなか抜け出せなくなってしまいます。
そこで今回は、そんな悩みを解決し、自宅での練習の質をグッと引き上げるための「効果的なピアノ練習法」を、初級者・中級者のレベル別にご紹介します。

ピアノ練習を始める前に!上達への3つの大前提
具体的な練習方法に入る前に、まずは以下の3つの基本ができているか確認しましょう。ここが疎かになっていると、曲の完成までに時間と労力が人一倍かかってしまいます。
- 自分のレベルに合った曲を選ぶ(無理な難易度に挑戦しすぎていないか)
- 音符を正しく読めている(思い込みで間違った音を弾いていないか)
- 「指番号」を正しく守っている(毎回違う指で弾くと体が覚えません)
これらをクリアした上で、具体的な練習に進みましょう!
【初級編】自宅でのピアノ練習法とつまずき解消のコツ
悩み1:どうしても「両手」で弾けない
両手で合わせようとするとパニックになってしまう場合は、まずは徹底的に「片手ずつ」練習しましょう。
譜読みをしてリズムやテンポを確認し、片手だけで余裕を持って(暗譜するくらいまで)弾き込んでみてください。この作業を左右それぞれで行ってから、初めて両手でゆっくりと合わせてみます。初日からスピードを上げて弾く必要は全くありません。
毎日練習することが前提ですが、練習開始から3日後にようやく両手で合わせてみる、というペースでも決して遅くはありません。焦らずじっくり土台を作りましょう。
悩み2:いつも同じ場所で止まってしまう・間違える
苦手なフレーズがある場合は、曲の最初から弾き直すのではなく、「その部分だけを取り出して、片手でゆ~っくり練習する」のが鉄則です。
速度の目安は「Largo(ラルゴ:とても遅く)」。指に無理な力がかからず、リラックスして(脱力して)弾けるようになるまで、ゆっくりとした反復練習を繰り返します。難易度や人によっては、たった数小節の練習に5〜10分ほどかけても良いくらいです。スムーズに動くようになってから、少しずつテンポを上げ、最後に両手で合わせていきましょう。
【中級編】ワンランク上の表現力を身につける練習法
悩み3:複雑なリズムが正しく取れない
中級レベルになると、シンコペーションや細かい連符などリズムが複雑になってきます。なんとなくの感覚で弾くのではなく、ゆっくりなテンポで「1・と・2・と…」のようにカウントを数えながらリズムを正確に確認しましょう。
片手でメトロノームのようにカウントを鳴らし(または口で数えながら)、もう片方の手で実際のメロディのリズムを弾いてみる「リズム打ち練習」が非常に効果的です。
悩み4:速いパッセージで指が転ぶ・もつれる
指が転んでしまう(均等に音が出ない)場合は、やはり「部分練習」と「超ゆっくり練習」が基本です。それに加えて、弾きにくい部分をあえて「付点リズム(タッカタッカ)」や「逆付点(タタッタタッ)」などにリズムを変えて練習する(リズム変奏)のもおすすめです。
何パターンかリズムを変えて指の独立を促し、完全に脱力して弾けるまで丁寧にさらいます。急に速く弾けるようになる魔法はありません。数日かけてじっくり指に覚え込ませていきましょう。
悩み5:和音(コード)が綺麗に響かない
和音を弾く際は、複数の音の粒がバラつかないように、打鍵のタイミングをピタッと揃えることが大切です。
また、全ての音を同じ強さで弾くのではなく、「メロディ(一番上の音)が最も際立ち、伴奏の音は控えめにする」といった声部のバランスを意識しましょう。手を開く幅や手首の角度を、一連の動きの中で体に覚えさせていくと美しく響きます。
まとめ:ピアノ上達の近道は「毎日のコツコツ練習」
ピアノを習得する上で一番大切なのは、週に1回長時間まとめて弾くことよりも、日々コツコツと楽器に向かう習慣(くせ)をつけることです。
どんなに忙しくて疲れている日でも、たとえ5分や10分の短時間であっても、時間を忘れて鍵盤に指を置く時間を作ってみてください。その毎日の積み重ねが、確実な上達へと繋がっていきます。
もし、自宅での練習方法で行き詰まったり、どうしても弾けない部分があって分からないことがあれば、一人で抱え込まずに先生に相談してみてくださいね。
レッスンに関するご質問やご相談は、春日部の武里本部までお気軽にお問い合わせください!
