はじめて電子ピアノを買うとき、どのメーカーの電子ピアノを買ったらいいのかお悩みの方へ
電子ピアノはどれを買ったらいいかわからない方が多いのではないかと思います。わかりやすく買うときの選ぶ基準を教えます。
①まずは、メーカーのご紹介
★ヤマハ(YAMAHA)
シリーズに ヤマハ クラビノ-バ・ヤマハ アリウス などがあります。クラビノ-バシリーズはCLPという型番がつきます。アリウスシリーズはYDPという型番です。高額なクラビノ-バ 安価なアリウスという感じです。
★ローランド(ROLAND)
技術力の評価が高く高額機種が多いです。先進的な技術を追求する会社で、電子ピアノにデジタル楽譜を取り入れたり、音楽教育が受けられる電子ピアノなど提供しています。
★カワイ(KAWAI)
古くはヤマハから独立した河合さんがピアノのこだわりのために作った会社、電子ピアノでも古くから木製鍵盤を使用しており、重厚感ただよう音色は電子ピアノでも特徴があります。
★コルグ(KORG)
コンパクト機種を重視しており、精巧な安定感がある会社です。機種バリエーションが少ないのが難点です。
★カシオ(CASIO)
キーボードで有名でしたが、電子ピアノを作るようになり、主に低価格路線の強いメーカーです。
②メーカー各種 コンパクトタイプ!
電子ピアノがコンパクトかと思います。分解ができるので持ち運びも軽量のものを選ぶと便利です。電子ピアノでも本体が多きものはアンプスピーカーが大きくなりその分音はいいです。しかし、6畳間で深夜ヘッドホンでしか練習しないかたは、スピーカーが小さい、本体のコンパクトな機種でも十分かと思います。各メーカーコンパクト機種をだしていますが、ヤマハYDPシリーズ、ローランドDPシリーズなんかはいい機種です。
③どのメーカーを選んだらいいか?
知名度・品質ともにヤマハは有名です。マニア・専門家はローランドが一押しです。技術のこだわりが違います。カワイはヤマハと同等的な機種を出しているメーカー、もともとヤマハにいた職人が独立したメーカーです。カシオ、コルグは安価路線、コストが安価な機種として認識して購入した方が良いかと思います。
④メーカー各種の色 は?
濃い木目・明るい木目・黒・鏡面仕上げ・艶消し黒・白など、最近は色のバリエーションが豊富です。お部屋に合う色を見つけましょう。またデザインも好みがあるかと思います。
「艶消しブラック」この色は、指紋がつかない落ち着いたざらざらした質感のブラックです。鏡面ブラックだと指紋がつきやすいのでこの黒を希望する方も多いです。ローランドが主に発売してます。
「艶あり鏡面仕上げブラック」ピアノと同じ光沢ある外装です。ヤマハ・ローランド・カシオなどに該当する機種はあります。
「濃い木目・明るい木目」木目は各メーカー違いますがそれぞれ出しています。木目はっきりはヤマハでしょうか。
「白」ホワイト系はローランド・カシオ・コルグなど
⑤メーカー共通機能について
最低限必要な機能、ピアノ音色・メトロノーム・録音機能、この3つはほとんど入っています。またヘッドホンができるか気になさる方もいますが、電子ピアノはヘッドホンはかならずできますのでご安心ください。シンプル機能で高額機種。ヤマハクラビノ-バCLPSシリーズ・ローランドLXシリーズなど
ヤマハ 電子ピアノの種類と解説
ヤマハは、電子ピアノの歴史の中でも、1983年発売以来、圧倒的安定性で支持されているメーカーです。オルガン(エレクトーン)製造販売から事業をはじめ、あらゆる楽器の製造メーカーとして国内でもっとも人気があります。
ヤマハ クラビノ-バ(Clavinova)とは?
クラビノ‐バシリーズの基本性能のCLPシリーズと、多彩な機能を搭載したCVPシリーズに分かれます、初心者は、ピアノの練習の代用として、CLPシリーズを購入するケースが多く、CVPシリーズはエレクトーンからピアノの移行したいけども、音色のバリエーション・リズムなど物足りない方が中心に購入されています。また、楽譜や歌詞等を表示できる液晶パネルを備えており、コードを押さえるだけで伴奏をつけてくれる自動伴奏機能も人気です。
CLP・CVPシリーズは低価格帯のものから高額機種とございますが、違いはスピーカー・アンプの質・音色数・機能などです。お好みのレベルでお選びください。
アリウス(ARIUS) シリーズとは?
ヤマハはその他、アリウス(ARIUS)シリーズという低価格シリーズをだしております。このシリーズはコンパクト・軽量重視の機種で人気があります。持ち運びが楽なため、引越しなどで移動される場合、ご自身での分解移動も可能です。ただし、値段に応じたコストで作れらているので、耐久性に関しては、クラビノ-バシリーズの方が優れていると思います。
アリウスシリーズ
ハイブリット電子ピアノとは?
電子ピアノでありながら、鍵盤の構造がアコースティックに近いピアノです。高額な機種となりますが、タッチ・音とともにリアルです。鍵盤部分の構造が生ピアノと同じアクション構造が使われており、タッチは生ピアノだけど、音を消してヘッドホンで練習できる点が優れています。特に、ピアノ演奏家・ピアノ講師に適しています。
ヤマハDGPシリーズ 木製鍵盤
他、DUP・NU1・AvantGrand(アバングランド)N1/N2/N3
カワイの電子ピアノの特徴
まず一番の特徴は、カワイがいち早く取り入れた木製鍵盤機能だと思います。木の鍵盤を使うことで手触り質感が本物のピアノのような雰囲気を楽しめることができます。すべての機種に採用されているわけでなく、低価格機種はプラスティック鍵盤となります。
①木製鍵盤の先駆者
しかし、古い電子ピアノの木製鍵盤は湿気など変質することもあり、隣鍵盤との摩擦などの問題がありメンテナンスが必要となる場合もあります。そこで、樹脂を多く圧縮木材を使用することにより変形をなくす技術が開発されています。
②響板スピーカー
また、背面に反響板を使った電子ピアノを製作したことも革新的であったと思います。従来の生ピアノの構造は、背面の反響板が音を拡散して音量を出している仕組みです。その響板にスピーカーをつけるシステムであり、木の振動音と電子スピーカー音を混ぜた技術となっています。
③批評
音量 | 電子ピアノメーカーでカワイの機種が一番大きい音量を感じます。ワット数出力が同じでも音量に差がでるのは不思議ですが、明らかに他者の同機種と比べると違いがわかります。 |
デザイン | 格安機種と上級機種ともにバリエーション・デザイン力がもう少しほしいところです。 |
価格 | 低価格から高価格まで広く販売されていて選びやすい |
2017年 カワイ電子ピアノ 発売中機種 {簡易分類}
コンパクト | LS1・ES8 |
エントリー | CN27・CN37 |
ハイグレード | CA17・CA67・CA97 |
ローランドの電子ピアノの特徴
外国のメーカーですかと質問されることが多いですが、歴史ある日本のメーカーです。1972年に大阪で梯郁太郎が創業いたしました。この創業者はのちにMIDIという音楽情報の伝達手段である国際規格を作り有名になりました。
梯郁太郎
米国バークリー音楽大学から、名誉音楽博士号を授与された。また、2000年にはハリウッドにあるロック・ウォークに手形を残し殿堂入りした。そして、2013年には第55回グラミー賞にて、デイヴ・スミスとともにメーカーを問わない電子楽器の世界共通規格としてMIDIの制定に尽力し、MIDI規格がその後の音楽産業の発展に貢献したことが評価され、テクニカル・グラミー・アワードを受賞した。 wiki引用
ローランド(ROLAND)の有名なものとしては、ギターエフェクターのボス(BOSS)、ギターアンプのジャズコーラス、そしてデジタルオルガンのロジャース。シンセサイザーのJupiter、Junoシリーズなどがあげられる。また近年ではレコーダー・デジタルドラムなど独創的な技術で他をよせつけない開発力があり人気が高いブランドです。
電子ピアノのジャンルにおいては、
デジタルスコアを譜面台に表示させる技術、音楽教育システムをデジタルピアノに内蔵して先生の役割を担うレッスンデータをいれるなど、技術力・想像力の高さが高評価である。
楽譜がデジタル譜面として内蔵されている。音感テストという、聴音のテストが入っていて音感力を身につけられたり、音符の読み方を学べるテスト、リズムを学べるテストなどもはっている機種があります。ローランドKR・HPiシリーズ。この教育という部分ではローランドは他社と比較するとダントツの技術力です。
また、鍵盤にエスケープメント機能をいち早く取り入れリアルタッチを実現させるなど、一歩先行く存在である。
簡単に説明すると、鍵盤を押して最後の深いところで、カクッンとした手ごたえがあります。本物のピアノにもあるタッチ感でローランドが電子ピアノに取り入れた技術です。
また、テーブルのようにフラットになる、DP90のコンパクトシリーズ。DP900シリーズからのロングランヒットの電子ピアノであり、コンパクトを要求するならこの機種は人気があります。
電子ピアノの普及だけにとどまらず、ローランド音楽教室などのシステムも同時に運営しており、音楽業界でモノを売るだけでなく、社会的な環境作りから事業をしており、安心したメーカーとしての人気があります。